こだま小児科

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著書・論文

論文・分担執筆

分担執筆:小児の診療とケア(日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック改訂4版)
(南山堂、2026年6月)

小児診療とプライマリ・ケアについて

このたび、日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック改訂第4版において、
**「小児の診療とケア」**の一部を分担執筆させていただきました。こちらも日本を代表する各科の専門家の先生の末席にいれていただきました。

近年、漫画『19番目のカルテ』などを通じて、総合診療という診療分野が少しずつ知られるようになってきました。

総合診療とは、年齢や臓器、症状を限定せず、まず患者さんを広く診る診療分野です。
私自身も若い頃に総合診療の研修を受け、総合診療専門医となった後、小児科の研修を重ねて現在に至っています。

今回、そのような経歴も踏まえて、小児診療に関する章の執筆に関わる機会をいただきました。

小児科診療では、発熱、咳、腹痛、発疹、けいれん、成長や発達の心配など、実にさまざまな相談があります。
そして実際の地域医療では、いつでもすぐに小児科専門医を受診できるとは限りません。

当院も予約がいっぱいになってしまい、ご迷惑をおかけすることがあります。
そのため、いったん他の医療機関や専門科を受診された後、あらためて当院へ相談に来られる患者さんもいらっしゃいます。

これからの地域医療を考えると、すべてのお子さんが常に小児科専門医だけに診てもらえる体制を維持することは、決して簡単ではありません。
だからこそ、総合診療医やプライマリ・ケア医が、小児診療について学び続けることはとても大切だと考えています。

当院では、日々の診療だけでなく、医師の研修も受け入れています。
地域の中で、子どもたちがより安全に医療を受けられる体制を少しでも広げていくために、診療と教育の両方を大切にしていきたいと考えています。

当院では、年齢や症状にかかわらず、まずは一度ご相談をお受けし、必要があれば適切な専門医療機関へご紹介いたします。

これからも、地域のお子さんとご家族にとって安心できる医療を目指して、診療と教育に取り組んでまいります。
引き続き、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

原稿執筆:私が小児科診療で大切にしていることは、 ―「検査すること」よりも、「本当に必要かを考えること」―治療 108巻7号:第1特集 ハイエンド診察:小児科の立場から -未来を読む・変える短時間診療
(南山堂、2026年6月)

このたび、医学雑誌『治療』の特集において、**「小児科のハイエンド診療」**というテーマで原稿を執筆する機会をいただきました。

ハイエンド診療の解説は以下です
「近年,診断学は検査技術やバイオマーカーの進歩とともに飛躍的な発展を遂げている.その恩恵は計り知れないが,一方で,診察の本質が「検査へと至る前段階」として矮小化される危うさも孕んでいる.本特集でいう「ハイエンド診察」とは,決して高度医療機器に依存した診断技術を指すものではない.むしろ,限られた情報のなかで,患者の言葉の選び方や沈黙,生活背景といった文脈を読み取り,必要な情報を見極め,不要なノイズをそぎ落としながら意思決定に至る,その総合的な臨床能力を指している.本特集では,各分野で第一線に立つ臨床家が,自らの経験に裏打ちされた「会心の症例」をもとに,思考の過程や診察の工夫を率直に語る.」(巻頭言より)

私が小児科診療で大切にしていることは、
―「検査すること」よりも、「本当に必要かを考えること」―

「ハイエンド診療」と聞くと、特別な機械や高度な検査を使った診療を思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし、ここでいうハイエンドとは、必ずしも高価な医療機器や特殊な検査のことではありません。

むしろ大切なのは、
お子さんの症状、表情、話し方、保護者の方の不安、生活背景、これまでの経過などを丁寧に受け止め、
**「いま本当に必要な医療は何か」**を見極める力だと考えています。

小児科の診療では、保護者の方から
「血液検査をしてください」
「抗原検査をしてください」
「この薬を出してください」
とご希望をいただくことがあります。

もちろん、必要な検査や薬は適切に行います。
一方で、血液検査や抗原検査は、お子さんにとって痛みや不快感を伴う医療行為です。
その検査によって得られるメリットが、お子さんの負担を上回ると判断できる場合に行うべきものです。

また、薬についても同じです。
希望された薬をそのまま出すことが、必ずしも良い医療とは限りません。

たとえば、
「この症状であれば、この薬は必要ないと思います」
「今は薬よりも、経過をみることが大切です」
「この薬を使うことで、かえって不利益が出る可能性があります」

そのように理由を説明し、ご家族と一緒に納得しながら方針を決めていくことも、小児科医の大切な役割だと考えています。

今回、さまざまな分野で診療に取り組む日本を代表する先生方とともに、執筆者の一人としてお声がけいただいたことは、大変光栄なことでした。

ただ、私自身が「完成された最高の臨床医」だと思っているわけではありません。
むしろ、日々の診療の中で迷い、考え、振り返りながら、少しでもよい医療に近づきたいと思って診療を続けています。

当院では、検査や薬を「多く行うこと」ではなく、
お子さんにとって本当に必要な医療を、できるだけわかりやすく、納得できる形で提供することを大切にしています。

不安なこと、心配なことがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
一緒に、お子さんにとって一番よい方法を考えていきましょう。

また、当院はより良い小児診療を目指して、日本各地から医師が研修にこられます。引き続き研修にご協力をよろしくお願いいたします。

分担執筆「子どもの病気のホームケアとは」チャイルドヘルス 2026年 2月号 [雑誌] 特集「家で子どもを“みる”~ホームケアのすゝめ, 病気編~」
(診断と治療社、2026年2月)

チャイルドヘルスという医学雑誌に、「子どものホームケア」の総論部分を執筆させていただきました。

私が考える総合的なホームケアをHOMEモデルとして提案させていただきました。

昨今は、インターネットが普及し、誰でも簡単に健康情報を発信できる世の中です。

私たちは医師として、科学的根拠に基づいたケアを提案させていただきたいと思います。
研究がない部分もありなんでもクリアカットにはいかず、「常識」でケアしないといけないことも多いです。

当院では、
・どのような見通しで、どのような状態で再度受診しないといけないのか(評価と予期的ガイダンス)
・どのような食事などのケアが必要なのか(家族主体の継続的ケア)
・どのように感染管理するのか(リスク管理)
・ワクチンや衛生などどのように予防するのか(予防と早期介入)
を可能な限りお伝えしています。

もちろん、予想しきれない事態は起こることがありますし、予想もはずれることもあります。
あくまでも、「可能性としてこういう風にするとうまくいくことが多い」という意見にすぎないので、絶対信用してくださいとはいいませんが、
過激にならない、実際に家で実行できることをお伝えしています

内容としては、医師向けですが、患者さんにも理解できる特集になっていると思います。

内容としてより、詳しく、患者さん向けに編集させていただいた本は以下のものです。これはどなたにも(小児を専門としな医師のかたにも)おすすめできます

今後も診療だけでなく勉強や発信も続けていきます
不十分なことも多いと思いますが、少しずつでも改善できる医師でありたいと思います

こだま小児科
院長

特集 炉辺閑話 2022
(日本医事新報社 、2022年01月01日)

週刊日本医事新報の新年号に寄稿させていただきました。

2021年はコロナに明け暮れた一年でしたが、その中でもたくさんの患者さんの物語に出会いました。

病気だけに目がいきがちですが、子どもたちの健やかな成長を支えるという視点を忘れずに医療をしていきたいと思います

本年もよろしくお願いいたします。

 

日本プライマリ・ケア連合学会 基本研修ハンドブック 改訂第3版 Ⅱ基本研修リスト B基本研修領域 3.小児の診療
(南山堂、2021年12月)

院長はもともと内科医で、プライマリ・ケア連合学会の家庭医療専門医を取得後、こだま小児科を継承するために小児科の研修をしました。

プライマリ・ケア医として教育を受けたことは今の小児診療の礎になっています。

プライマリ・ケア医というのはかかりつけ医のようなものですが、適切に医療を行うにはたくさんの研修を受ける必要があり、光栄にもその研修の手引きとなる本の小児分野の執筆をさせていただきました。

年齢性別主訴を問わずに対応できるように小児分野にかかわらず日々勉強を続けていきます。

著書・著作・DVD

プライマリ・ケア医のための 思春期診療への対応
(日本医事新報社、2026年2月)

日常診療における、思春期年齢の患者さんへの対応を記した書籍を、編集・執筆させていただきました。

思春期にさしかかったお子さんが不調になれば親としては何とかしてあげたい、でも、心の問題や、環境の問題が絡んでいることも多く、なかなかうまくいかない。
そういうことは多いと思います。
そんなときは、かかりつけのお医者さんに相談するのがよいと思います。

とりあえず、話をきいてくれる、お医者さんは安心できますね。

とはいえ、この年齢の問題は医学的にも大変複雑で、ご相談いただいても即座に解決、というわけにはいきません。

病気の可能性を考え、必要なら投薬しますが、学校や福祉資源との連携も欠かせません。

なにより、子どものことを信じて成長を見守る根気強さ、が大人に求められていると思います

膨大な分野を含むこのテーマを、様々な専門家として第一線で活躍されている方々に執筆していただきました。

類書のない良い本に仕上がったと自負しています(あくまでも専門家むけの書籍ですので、ご容赦ください)

書くことで学びを深める。診療はおかげさまで大変忙しいですが、それ以外のオフの時間にも研鑽を続けていきます。
今後もご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

こだま小児科
児玉和彦

専門書を編集しました:Q&A400 こどもの呼吸のコモンなギモンに答える本
(診断と治療社、2024年11月)

小児の呼吸についての本を編集・執筆させていただきました。

子どもさんが病気になったときに、小児科医は必ず聴診器を当てます。

聴診器は、あてるだけでなく、聞きかたが重要です。

聴診器の位置、押さえる強さ、息を吸う時と吐くときどちらに注意してきくか。

だけでも膨大な勉強が必要です。

それだけではなく、子供さんが泣いてしまっても最低限の診察所見がとれるように、その所見から病気を診断できるようにしなければいけません。

最近は聴診器をおろそかにする医師も多いのが残念です。

この本が、日本の医師の診察に対する意識を改善してくれることを期待しています

原稿執筆:「風邪」「咽頭炎」「漢方薬」@小児薬ドリル
(羊土社 2024年2月)

原稿執筆依頼をいただいて執筆させていただきました。

「風邪(かぜ)」は、子どもさんがよくかかる病気ですが、実は診断と治療がとても難しいです。

診断については、最初は発熱だけで、あとから症状がそろってきて、実は川崎病だったとか、風邪だったけれど、あとから肺炎を合併したとか、、

「風邪と診断できるのは治ったときだけ」なので、初日にすべて診断できるわけではありません。

しかし、のどをみたらわかる、咽頭炎についてはみるだけで病原体がわかることがあります。

風邪の治療は、基本的には自宅で安静にしていただくのが一番の治療です。

薬があまり効きません。どうしても効く薬を使う、ということになると、漢方薬がおすすめです。

飲めないお子さんもいますが、工夫して飲むと改善が早まったり風邪にかかりにくくなったりします。

今回は、この3つのテーマについてそれぞれ専門家としての文献的考察と意見を書きました。

 

企画編集:現場の外からみた「保育」 チャイルドヘルス2023年7月
(診断と治療社,2023年7月)

チャイルドヘルスという雑誌で、「保育」についての特集号を企画編集させていただきました。

私は、医師ですので、保育所や幼稚園などのことは、全く門外漢ですので、医師の立場からだけでなく、

子どもの健康にかかわる専門職である、教育者、研究者、保育士、トレーナー、経営者などの人たちにも執筆をしていただきました。

医療もそうですが、「いいことをやっているつもり」というのが一番怖いです。

うまくいっていてもいなくても、フィードバックが入ってこないと修正が効きません。

良いことも悪いことも、「外からみたらこう見える」という情報が、専門職の改善には必要です。

日本の保育がもっと良くなるといいな!という思いで編集、執筆しました。

今回は、医師向けではなく、一般の方が読んでも参考になることが多いと思います。ご興味のあるかたは手に取っていただければと思います。

企画の言葉

「「保育」について特集を編集するというご依頼をいただいて,今まで保育所に健診にうかがったり,医学的なアドバイスをしたりしていましたが,「保育とは何か,どうあるべきか」について考えたことがないことに気づきました.
しかし,私たち医師も,保育を支える柱の一つです.編者として「未来の保育がよくなるための一冊にしよう」と心に決めました.
そのために,保育をとりまく現状を共有してくれ,保育の現場で働いている人(保育士さんや幼稚園の先生たち)を勇気づけてくれる最適な執筆者にお願いしました.
医療サイドからは,感染症,アレルギーと病児保育に絞りました.行政サイドから聴こえる「福祉の現場での葛藤」については医師も必読です.そして,何より大事にしたのは,「子どもにかかわる人たちが楽しく成長する」情報を伝えることです.子ども教育にかかわる動作のプロが提唱する「観察して導く」方法は,私にとって目から鱗が落ちる内容でした.現役の保育士やそのしくみを作る仕事人からは医療でも明日から使えるプロフェッショナリズムを学びました.違いを分かち合い・認め合い,全体として子どもたちに最高の保育の場が手渡されるきっかけになる一冊となったことを確信しています.」

治療(CHIRYO)4月号 達人に学ぶ 小児の発熱・皮膚疾患
(南山堂、2023年)

小児科の外来診療の要点は、発熱したお子さんをいかに正しく診断し、少ない薬で治療するか、と、

様々な訴えで受診する皮膚疾患を適切に診断し、必要時に専門的な医療につなげるか、に

かかっています。

そのような内容について、日本全国の著名な先生方に執筆をお願いして素晴らしい本ができたと思います。

私は編集幹事としてかかわらせていただきました。執筆いただいた先生方に感謝です。