著書・論文
著書・著作・DVD
トントン先生の乳幼児健診 (羊土社、2021年02月26日) 乳幼児健診の専門書を書かせていただきました。 ベテラン小児科医の原朋邦先生と、気鋭の小児神経科医の中村裕子先生と一緒に編集・執筆として携わらせていただきました。 月に2回は岩出市の乳幼児健診に出務していますが、短い時間の診察で見逃しがないように、診察するのは難しいことです。 また健診は、発達や家族環境なども経時的に評価する必要があり、医師だけでなく、保健師さんの役割も大きい仕事です。 まだまだ個人的にはわからないこと、できないことばかりですが、専門家の先生方の素晴らしい原稿をいただいて良い本に仕上がったと思います こだま小児科 | |
ママ&パパにつたえたい 子どもの病気ホームケアガイド 第5版 (医歯薬出版、2020年8月) 当院では、お子さんの病気についてなるべく丁寧な説明を心がけています。 しかし、家に帰ってから、「なんだっけ?」と思い出せないこともあると思います。 発熱の時のお風呂のこと、ちょっとしたけがのこと、坐薬の使い方など、よくある質問にお答えする本がでました 外来小児科学会の委員のみなさんに推薦いただき、編集の一人を務めさせていただきました。 編集する過程で、たくさん勉強になり、知らないことも知ることができました。 文章を書くことはゴールではなく、それ自体が勉強です 当院でも、ご希望の方には販売(少し割引あり)しますので、窓口でおっしゃってください こだま小児科
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これではアカンで! こどもの診療 ハマりやすい11のピットフォール 総合診療 2020年 3月号 (医学書院、2020年3月) 総合診療という総合診療医むけの雑誌で、小児科の特集を編集させていただきました。 子どもは何科の医者がみるべきなのでしょうか?専門科は小児科ということはご存じと思いますが、 鼻水が出ているので、、、親の受診ついでに、、、ということで別の科にかかることもあるかと思います。それはそれでよいと思っています。 私自身も、小児科医として研修を受ける前は、内科医・総合診療医でしたので、その立場で小児を診療していたときもありました。最近は総合診療医が小児の診療にあたることも増えているようです。 ただ、「小児科医」以外の医師は、子どもの診察の研修はごく短期間(数か月)しか受けていないか、まったく受けていないということを患者さんには知ったうえで選択されるのが良いと思います。 結論をいうと、「何科でもよいので、子どもをきちんとみることができる医者にかかるべき」です。 最近も小児科医としてはこれはどうかな・・と思う対応を受けた子どもさんをみました(いずれも禁止された検査や治療ではありませんが、適切かといわれるとそうでないのではないかと思います)。 ・咳が続くという幼児に初診時に胸部CTを撮影したケース・・・患者さんとしては「よく検査してもらった」ということだったみたいですが、CT検査は放射能被ばく量が胸部レントゲンよりかなり多く、私たち小児科医は、よほどでない限りCTを撮りませんし、撮るときはきちんとそのリスクよりメリットが上回ることを説明します。 ・同じく咳がでる0歳児に10種類の薬が処方されていたケース・・・子どもの「風邪」には薬は効きません。本当は無処方でいいのです。したがって、「風邪ですね」といわれたのに4種類も5種類も処方があるのは明らかな間違いです。たくさん薬を飲むにはそれぞれ「理由」が説明なのです。副作用のリスクも大きいです。風邪には薬が少ない医者が良い医者です。 逆に小児科から耳鼻科や皮膚科・内科の先生にお願いしないといけないこともありますので、誰がいいというより、得意分野/専門分野が違う。ということです。確かに、小児科は込み合っていて待ち時間が長いこともしばしばですが、、、 ・0歳児の様々な症状や予防接種 ・子どもの発熱、特に風邪じゃなさそうなとき ・子どもの咳が強い ・子どもの腹痛 などのときは他の科に受診した後でもいいので、小児科医にもご相談ください。大事なことは子どもさんの健康が守られることです。 という、言いにくい本音を、やんわりと編集したのがこの本です。医療者向けの本です。 より良い小児医療のために私自身もっと勉強してうまくならないといけないと日々、勉強をしながら診療しています。 こだま小児科 院長 |
論文・分担執筆
LiSA 26巻9号 pp.830-833 こどものことをもっと知ろう 第6回 小児の身体所見の取り方 (メディカル・サイエンス・インターナショナル (2019年9月)) 麻酔科雑誌、LiSA (Life support and anesthesia)に、子どもの身体診察のやり方について執筆させていただきました。 日常何気なく診察しているように見えるかもしれませんが、頭の中では、様々な病気の可能性を考えながら診察しています。 肺の聴診、心臓の聴診、お腹の触診、すべてに真剣勝負です。 原稿依頼をいただくと、頭の中にあるそのようなことを、言葉にして再認識しますし、新たな勉強にもなります。 今回もとてもありがたいご依頼をいただきました。無事に出版されてほっとしています。 こだま小児科 |
こどものことをもっと知ろう 第2回 小児外来診療のコツ LiSA 26巻5号 pp.410-413 (メディカル・サイエンス・インターナショナル、2019年5月) |
THE手あての医療p173-p179 こっちが泣きたいよ!すぐ泣いちゃう子どもの病歴聴取のコツ (羊土社、2019年3月) |
しくじり症例から学ぶ総合診療 (日本医事新報社、2019年3月) |
怒らない自分を目指して 医師のためのアンガーマネジメントp46-48 (日本医事新報社、2019年2月) アンガーマネジメントとは、怒りをコントロールすることです。 私は、かなり気が短いほうだと自覚しています。 それなので、今回の原稿依頼にはちょっと戸惑いましたが、チャレンジしてみました 怒りは自然なものですが、それを直接相手にぶつけずに、立ち止まって、どの程度の怒りを表現してよいのかを数値で考えてみるだけでも消えていくものです。 私の原稿は不十分でしたが、他の医師のかたがたの原稿はとても参考になりました。これからも修行を続けていきたいと思います。 https://www.jmedj.co.jp/premium/angm/ |
未来の子どもたちに抗菌薬を残そう~Less is more~ (外来小児科21(4):517-524,2019) 外来小児科学会の学会誌に、抗菌薬適正使用についての論文を掲載していただきました。 当院に通院されている患者さんみなさんにご説明していることではありますが、抗菌薬は風邪には効きません。中耳炎や肺炎、溶連菌などには効果があります。 抗菌薬が効かない、ほとんどの風邪に抗菌薬を使うと「耐性菌」という薬が効かないやっかいな細菌が子どもの体の中に増えてきます。 適切なタイミングで適切な量の抗菌薬を使うのが医師の腕の見せ所です。 「念のため2~3日抗生剤飲んでおいてね」というのは、親切なように見えて、子どもに害があることが多いのです。 抗菌薬(=抗生剤、抗生物質)にかかわらず、病院で薬をもらうときに、少しでも気になることがあれば「なぜその薬を飲まないといけないのか、何日間飲めばいいのか」を医師に尋ねることが大事です。医師はその質問に適切にこたえられるはずです。 そういうことについて医師向けに書いた総説です。 私自身、まだまだ精進が必要です。 こだま小児科
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発熱:小児内科 Vol.50 2018年増刊号 小児疾患の診断治療基準 第5版 (東京医学社、2018年11月) |