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和歌山県地域医療支援センター研修医講義<患者中心の医療2>2016年9月18日

支援センター 患者中心

 

地域医療に貢献する研修医のみなさんに、「患者中心の医療」について講義をしました。

患者中心の医療というと、世間では、あるいは医師の間でも「患者さまの思い通りに医療をすること」と勘違いされることがあります。

しかし、患者中心の医療は、そうではありません。

患者さんが、どんな人生を生きてきて、今ある病気にどんな思いがあって、これからどうしていきたいのかを傾聴しつつ、プロである医師として、これからどんなことが予想されて、どんな治療が必要で、あらかじめ何を決めておかないといけないのかを明確にして、医師患者双方でオーダーメイドの医療を決定していくことです。

そのためには、それを達成する学問的背景とスキルが必要になりますので、それを講義してきました。

「肺炎の患者さん」ではなく、「肺炎になってしまった○○さん」と考えるのです。

同じ肺炎であっても、患者さんによって、100人いれば、100通りの医療があるべきです。

まだまだ未熟者ですが、そういうことを若手の先生方と考えながら教え、学んでまいりました

こだま小児科 児玉和彦