お知らせ
簡易的なアレルギー検査にご注意を2024年6月18日
指先で簡単にアレルギー検査をできますよ。
と、内科や耳鼻科で宣伝しているケースをみかけます。
実際、検査してから、何を除去してよいのかはっきりした指示がなく、当院に受診される患者さんもいらっしゃいます。
view39などという検査名のことが多いですが、このような検査はアレルギーを専門的にする医者は行いません。
理由は、不要な除去、食べられる食品まで食べられないと判定されることが多いからです。
専門家からも以下のように警告されています
食物アレルギー診療に慣れていないと、自分で項目を選択する必要のないVIEW39やMAST48mixなどの多項目同時測定アレルギー検査を利用したくなるが、診断の際に有用となるアレルゲンコンポーネントがほとんど含まれていないことや、多項目同時測定アレルギー検査になんの項目が含まれているのかを考えずに検査をした場合にエピソードで検索が必要だった項目が含まれていなかったということもありうる。逆に、エピソードと無関係の項目まで測定することにもなるため、「予期せぬ項目で弱陽性結果が出てしまった際に心配だから」という不明確な理由で該当食物を一応回避しておくという判断になりがちである。しかし食物アレルギー診療における一般的な対応は、”食物摂食により症状を誘発しないものは原則回避しない”である。
と書かれている
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2024/0617563229/?utm_source=newarrival&utm_medium=email&utm_campaign=240618
安易な検査は、不要な除去につながります。すべての医師が正しく検査を理解しているとは限りません。専門的な知識のある医師にみてもらいましょう。
餅は餅屋。です。