こだま小児科

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インフルエンザ予防接種 予診票

お知らせ

【インフルエンザワクチンの接種回数と接種間隔について】2023年2023年9月22日

【インフルエンザワクチンの接種回数について】

当院のインフルエンザワクチンの予約は10月2日9時開始、ドクターキューブでのインターネット予約のみです。接種日は当院で指定しています。

土曜日午後に設定しています。2回接種の場合は接種間隔は2~4週間以上あけて、2回分の予約をしてください。

納入される本数に限りがありますので、当院にかかりつけの患者さんを優先させていただき、既定の本数に達した時点で受け付けを終了させていただきます。

成人の接種はお断りさせていただきます。

適正なワクチンの配分がされるように、保育所に通っていない乳児(0歳児)については、積極推奨とはせず、ご両親がワクチンを打つことで赤ちゃんを守ってあげることをおすすめします(下記参考文献1(乳幼児における有効性について))。

なお、予防接種の撮影は全てお断りししています。ご協力いただけるかたのみ接種をさせていただいています。

当院の2023年インフルエンザワクチンおすすめ(去年と変更なし)

  9歳以上のお子さんは接種状況にかかわらず1回接種です。

去年までにインフルエンザワクチンを2回以上接種していない8歳以下のお子さんは、2回接種。

 去年までに2回以上接種したことがある8歳以下のお子さんは1回でよい。

 

【ほかのワクチンとの接種間隔について(コロナワクチンを含む)】

2020年10月1日からインフルエンザワクチンとほかの種類のワクチンの接種間隔について制限がなくなっています。乳幼児の定期接種との間隔が短くても接種可能です。参考文献2)

優先度の点から考えて、新型コロナウイルスワクチン接種をご希望の方でも、まずはインフルエンザワクチンの接種を完了してください。インフルエンザスワクチンと新型コロナウイルスワクチンとの接種間隔の制限はありません。

なお、新型コロナウイルスとインフルエンザ以外のワクチン接種は2週間以上の間隔をあけてください。

 

日本の添付文書(薬の説明書)の内容

生後6か月以上で12歳まで(13歳未満)では2回ずつ接種します。10月ごろに1回目を接種し、およそ2~4週間(できれば4週間)あけて2回目を接種します。13歳以上は通常1回接種です

 

理由と解説

WHO(世界保健機関)や米国では、生後6か月~8歳まで(9歳未満)が初めて接種を受ける場合は2回接種ですが、翌年からは毎年1回の接種を続けるよう勧めています。9歳以上は初年度から毎年1回接種です(参考資料4)。

 日本では、 参考資料5のようになっています。

日本のやり方と米国のやりかたのどちらが正しいというわけではなく、どちらでもよい。というのが当院の考え方です。

当院では基本的には、費用や苦痛と効果のバランスを考えると、米国のやりかた(9歳以上は1回接種、8歳以下で接種したことのある人は1回接種、初めて接種する人は2回接種)でよいのではないかと思っています。しかし、ここは日本ですので、12歳以下2回、13歳以上1回でもよいと思います。患者さんのご希望によっては12歳以下の2回接種もできますので、希望される方は2回分の予約をとってください。

以下の参考文献を読んでくだされば幸いです。

参考資料:

参考文献1)Q.23: 乳幼児におけるインフルエンザワクチンの有効性について教えて下さい。
現在国内で用いられている不活化のインフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、インフルエンザの発病を一定程度予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。
乳幼児のインフエルエンザワクチンの有効性に関しては、報告によって多少幅がありますが、概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています※1、2。また、乳幼児の重症化予防に関する有効性を示唆する報告も散見されます。(参考:Katayose et al. Vaccine. 2011 Feb 17;29(9):1844-9)
しかし、乳幼児をインフルエンザウイルスの感染から守るためには、ワクチン接種に加え、御家族や周囲の大人たちが手洗いや咳エチケットを徹底することや、流行時期は人が多く集まる場所に行かないようにすることなどで、乳幼児がインフルエンザウイルスへ曝露される機会を出来るだけ減らす工夫も重要です。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

厚生労働省 インフルエンザQ&Aより(2023年9月22日最終確認)

 

参2) ワクチンの接種間隔に関する規定を改正することに伴う対応について

注射生ワクチンどうしを接種する場合は27日以上あける制限は維持しつつ、他のワクチンの組み合わせについては制限を設けないこととする。
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000590880.pdf

参3)新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種することはできますか。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンとの同時接種は可能です。ただし、インフルエンザワクチン以外のワクチンは、新型コロナワクチンと同時に接種できません。互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。

厚生労働省 新型コロナワクチン Q&A

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0037.html

参4)Number of doses for children aged 6 months through 8 years:

  • Determine the number of doses needed based on child’s age at time of first dose of 2023–24 influenza vaccine and number of doses of influenza vaccine received in previous seasons (Figure).
  • Children aged 6 months through 8 years who have previously received ≥2 total doses of trivalent or quadrivalent influenza vaccine ≥4 weeks apart before July 1, 2023 need 1 dose of 2023-24 influenza vaccine. The two previous doses do not need to have been received in the same or consecutive influenza seasons.
  • Children aged 6 months through 8 years who have not previously received ≥2 total doses of trivalent or quadrivalent influenza vaccine ≥4 weeks apart before July 1, 2023 or whose influenza vaccination history is unknown need 2 doses of 2023-24 influenza vaccine, given ≥4 weeks apart.
  • For children aged 8 years who require 2 doses, both doses should be administered even if the child turns age 9 years between dose 1 and dose 2.
  • Persons aged ≥9 years need only one dose

https://www.cdc.gov/flu/professionals/acip/summary/summary-recommendations.htm#6mos8years

 

参5)Q.20: ワクチンは1回接種でよいでしょうか?

    1. 13歳以上の方は、1回接種を原則としています(注1)。ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価(注2)の上昇が得られるとの報告があります※1、2。ただし、医学的な理由により(注1)、医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。なお、定期の予防接種(注3)は1回接種としています。
    2. [2]13歳未満の方は、2回接種です。1回接種後よりも2回接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られることから、日本ではインフルエンザワクチンの接種量及び接種回数は次のとおりとなっています。なお、1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいて差し支えありません。
      • (1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(注4)
      • (2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
    3. [3]諸外国の状況について、世界保健機関(WHO)は、ワクチン(不活化ワクチンに限る。)の用法において、9歳以上の小児及び健康成人に対しては「1回注射」が適切である旨、見解を示しています。また、米国予防接種諮問委員会(US-ACIP)も、9歳以上(「月齢6ヶ月から8歳の小児」以外)の者は「1回注射」とする旨を示しています。
    1. (注1)13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
    2. (注2)抗体価とは、抗原と反応できる抗体の量であり、ウイルス感染やワクチン接種により体内で産生された抗体の量を測定することで得られる値のことです。

厚生労働省 インフルエンザQ&Aより(2023.9.22閲覧)https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html