こんなときには
小児気管支喘息の診断(6) 喘息と間違えやすい病気2016年5月15日
前回は、将来喘息になるかどうかの予測スコアについて説明しました。少し難しかったでしょうか。
医学は明確にわけられることはほとんどなくて、確率を考えながら、こどもの成長に寄り添っていくことが一番正確に診断するコツだと思います
ぜいぜいするということは、喘息だけではないという話をしてきましたが、喘息と見分けないといけない病気にはどんなものがあるのでしょうか
- 急性細気管支炎(RS、インフルエンザ、hMPVなど)
- 気管支炎
- 食物アレルギーによるアナフィラキシー
- クループ
- 気管喉頭軟化症
- 心不全
- 腫瘍や血管奇形による圧迫
- 気道異物
などです。それぞれの解説は控えますが、ぜいぜいしたときに、「もしかしたら喘息ではないかもしれない」と考えるようにすると正確な診断に近づけると思います
こだま小児科