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小児気管支喘息の診断(3) 一過性初期喘鳴群とは?2016年5月7日

前回は、6歳までにぜいぜいするこどもは2人に1人くらいいるのに対して、小学生で気管支喘息と診断を受けているこどもは、6.8%(15人に1人程度)まで減少することをお伝えしました

では、小さいころにぜいぜいするこどもは喘息ではなくてなんなのでしょうか?

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小児気管支喘息ガイドライン2012 p19から引用

一過性初期喘鳴群 いっかせいしょきぜんめいぐん

とういう状態が記載されています

これはアレルギー体質をもって小学校にはいるころからぜいぜいが増加する、本当の喘息の子どもたちとは違って、

アレルギーに関係なく、感染症などをきっかけにぜいぜいしやすいこどもたちで、3歳ごろまでに徐々にぜいぜいする回数は減ってきて、喘息になることはありません。

こどもは気管支が細いですし、RSウイルスや、ライノウイルスやヒトメタニューモウイルスなどぜいぜいを起こしやすいウイルスにかかることも多いです。これら、感染症によるぜいぜいは喘息ではありません。

もちろん、もともと気管支喘息のこどもが感染症にかかったときにぜいぜいすることもありますが、全く別の状態です。

ぜいぜいしたら、なんでも喘息。という考えは(医師も)改める必要があります

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