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小児気管支喘息の診断(2) あかちゃんはよくぜいぜいする!2016年5月4日

前回は、ぜいぜいする子どもがすべて喘息ではないということをお伝えしました

ちなみに、喘息と気管支喘息は同じ病気です。

ぜいぜいする子どもは一体どのくらいいて、喘息の子供はどれくらいいるのかご存知ですか?

6歳までに一度でも、 喘鳴をきたす小児の割合 は 50% と以下の論文で言われています。

~Martinez FD, et al. Asthma and wheezing in the first six years of life. The Group Health Medical Associates.N Engl J Med. 1995;332(3):133.~

その他の文献をあわせて考えてみても、少なく見積もって20%(5人に1人)、多くて50%(2人に1人)のこどもが、6歳までに一度はぜいぜいします。私も小学校に入る前に一度だけ、喘鳴で夜に母に連れられて吸入したことがあります。でも、その一度だけでした。

さて、小児喘息の頻度はどのくらいでしょうか。

2005年時点で喘息と診断されている小学生児童の割合(有病率)は6.8%、中学生5.1%

~アレルギー疾患に関する調査研究報告書.文部科学省,2007~

となっています。

最初の50%という値からはずいぶん減っていますね。

あかちゃんは空気の通り道が細いので、ぜいぜいしやすいです。成長とともにぜいぜいすることは減っていきます。だんだん成長するんですよ!

次回はもっと詳しくみていきます

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