こんなときには
熱性けいれんについて(6):けいれんが起こった時の対処法2016年4月20日
前回は、単純型と、複雑型のけいれんについてお話しました。15分以内の左右対称で1回きりのけいれんが単純型でした。
けいれんが起こった時には、どう対処したらよいでしょうか
1)あわてない。時刻を時計で確認
2)床に寝かせる。椅子の上だと転落して危ないです。抱っこするとけいれんの運動で落としてしまうことがあります。
3)吐いた場合は、左を下にして横向きにする。吐物で窒息しないようにします。
4)できればビデオで発作を記録する
5)救急車を呼ぶ。3分以上止まらないときは救急車を呼んでよいです。1分程度でとまって、発作後の意識が悪くない場合は落ち着いてクリニックに連れてきてください。
やってはいけないこと
!!口の中にものをいれてはいけません。スプーン、タオル、スポンジなどを口の中にいれてはいけません。窒息の恐れがあります。!!
原因が熱性けいれんである限り、けいれんそのもので命にかかわることはありません。
落ち着いて観察、対応してください。
こだま小児科