こんなときには
熱性けいれんについて(4):熱性けいれんの原因とは?2016年4月16日
前回は、「けいれん」、「非けいれん発作」と、「振戦」についてお話しました。けいれんかな?と思ったらビデオで撮影しておいてくださるとわかりやすいです。
今回は熱性けいれんの原因です。
熱性けいれんの原因はわかっていませんが、こどもの未熟な脳が、突然の高体温に「びっくりして」起こると考えるとわかりやすいです。こどものけいれんの起こしやすさには個人差があります。すごく高い体温でもけいれんしないこどもさんもいますし、ちょっとした発熱でけいれんしてしまうこどももいます。
発熱に伴うけいれん(有熱時けいれん) がすべて熱性けいれんというわけではありません
- 熱性けいれんは除外診断である!
- 髄膜炎などの中枢神経感染症は見逃すと致命的。だが、早期診断は難しい。ワクチン歴!
- 代謝疾患(低血糖、電解質異常)でもけいれんは起きるが、稀な原因である。
- 発熱の原因としては、ウイルス感染が多い。
- 髄膜炎が減少している現代では、尿路感染症を見逃さない!
ということを考えていきます。
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンにより、髄膜炎は減少傾向です。熱性けいれんを起こした時も、髄膜炎関連ワクチンを打っている場合は安心してみることができます。早い目に接種しておきたいですね。
こだま小児科