こだま小児科

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インフルエンザ予防接種 予診票

お知らせ

【必読!】当院のインフルエンザ治療について。とくにイナビル、ゾフルーザなど1回投与のもの2018年12月2日

今年もいよいよインフルエンザの流行がスタートします。

インフルエンザウイルスは、毎年必ず流行を起こします。手洗いうがい、予防接種による予防が一番です。

しかし、どうしてもうつってしまうことがあります。症状は、高熱、ぐったり、鼻水、咳です。

迅速検査は熱が出てから12時間以上たたないと役に立ちませんので、熱が出てすぐの時は、検査するかしないのか、検査せずにインフルエンザと診断できるのかを検討することになります。

診断がついたら、インフルエンザの治療を考えることになります。

まずお伝えしたいことは、「もともと持病がない子どものインフルエンザはほっておいても(無治療でも)治ることがほとんどである」ということです。

そのうえで、当院では、抗インフルエンザ薬を使うなら、タミフルあるいはリレンザをおすすめします。

私は以前、インフルエンザの薬を外来では全く使わない病院で勤務していたことがあります。確かに熱は5~7日続きますが薬を使わず治りました。ただし、重症者には薬を使ったほうが良いです。

インフルエンザの薬の効果は、発熱の期間が1~2日(24~48時間)短くなることです。それ以上の効果、つまり肺炎やインフルエンザ脳症を予防する効果は証明されていません。

インフルエンザの薬については、以下のような選択肢があります(広島のホームケアクリニックの横林先生に共有していただきました。一部当院の治療方針とは異なる部分もあります(麻黄湯の扱いなど))。

当院では、今シーズンについてはゾフルーザ(1日1回の内服薬、新薬です)は採用しません。理由は、副作用が明らかではなく、耐性ウイルスの出現が懸念されているからです。

イナビル(1日1回の内服薬)については、表に書かれているように、効果の証明が不十分のため海外では使われていない地域がある薬です。当院では原則処方しません。

薬を使う場合は、吸入ができる子どもはリレンザ、できない子どもはタミフルが、当院の治療方針です(点滴は、入院を検討しないといけないくらい重症の子供のみに使います)

個人的には、「自分の子供たちに処方しない薬は人にも処方しない」という方針です。

これらの薬をぜひ使いたいという場合は、申し訳ないですが、それらを採用している医療機関を受診してください。

インフルエンザ治療は、インフルエンザ薬よりも合併症が出てこないかどうかを注意深く、お話と丁寧な診察から診断するのが重要です。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。こだま小児科 児玉和彦

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