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小児気管支喘息の診断(4) 乳児喘息について2016年5月10日

前回は、赤ちゃんはよくぜいぜいするけれど、ぜいぜいしたら何でも喘息というわけではない。

ということをお伝えしました

ガイドラインには「乳児喘息」の定義があります。

  • 気道感染の有無にかかわらず、明らかな呼気性喘鳴を3エピソード繰り返した時に乳児喘息と診断する

です。この場合の「乳児」は、「2歳未満」とされています(通常、乳児といえば1歳未満です)

2歳未満の喘息の診断はとても難しいです。

ガイドラインにも

  • 乳児喘息の診断は、初期には必ずしも容易ではなく、確定した診断基準は存在しない

と書いています。乳児喘息の診断のむずかしさを率直に記載しています。

なので、2歳未満のこどもが、3回ぜいぜいしたら喘息 と診断してもよいのですが、乳児喘息という病気と、みなさんがイメージしている小児喘息というものは別のものである可能性が高いと思います。

みんなさんが知りたいことは、「この子は将来にわたって喘息治療が必要なこどもになるんでしょうか?」ということだと思います。

次回はその点について解説していきます

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